先日の満月の日、おもしろいことが!
パドマと二人でバスに乗っていたら、三つ編みした茶色い肌をしたおばちゃんが、大声で私達に絡んできました。
『パドマ(子供)は光の存在』とか、『私たちは彼らから本質を学ぶ』だとか、いろいろ大声で (しかもだいぶしゃがれ声で大迫力) 話しかけてくるのだけれど、ごもっともなお話を続けられるで、そのまま話を聞いていました。
するとおばちゃんが、
『ほら、私達のさ、文化でいうじゃないの。7世代!7世代前の遺言や願い、行いが今こうやって私たちに届き、そして私達の思いや行い、祈りが7世代先に届くってさ』って。
志保子、
「私達?うーん、アジアでそんな教えあったかなー。古い日本や中国の教えに7世代の教えがあったか分かりませんが、そうですね。いい考えです。覚えておきます。」と返したら、あんなにテンション高かったおばちゃんが、急にあれ?って顔してきて、「あんた何人?」って。
私とパドマ、ネイティブ・インディアンとその子孫と勘違いされてたから!
さっそくこの話を、ウェイロンに。
彼は、『うん、もちろん知ってるよ。インディアンの大事な教えだよね』とあっさり。次に、私の尊敬するクンダリーニヨガプラクティショナーのケイ先生に話すと、大爆笑されたんだけど、実は彼女もこの夏同じ学びがあったよう。
彼女が最近フランスで受けてきたホワイトタントリックにしろ、彼女の友人が行なっている divine breath healing という練習方法 - 7代前のご先祖の供養やヒーリングに繋がる瞑想や練習 がシークの教えでもあるそうです。
面白いシンクロが続いたので、これは何かメッセージに違いない!と、早速調べてみました。
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自分自身のことでも、自分の世代のことでもなく、来るべき世代の、私たちの孫や、まだ生まれてもいない大地からやってくる新しい生命に思いをはせる。- アメリカインディアンの言葉~アメリカ先住民の古老 -
インディアンは「自然界の、そこ、ここに、精霊が宿っている」と信じ自然崇拝していた人々でした。自然と共に生き、自然に感謝しながら生きていた人々でした。
インディアンにとってのバッファローは、食料(不足するビタミン補給)としてだけではなく、毛皮や胃袋、糞までもが生活のために無くてはならない動物でした。白人たちは、そのバッファローをライフルで乱獲し、皮だけはいで死体をそのままにしていたことに、危機感を抱き、戦いになっていったそうです。
彼らは、子供のころから厳しい教育を受けます。
バッファローの群れの中から、年老いたものを狙います。(若いもの、子供がいるものは、絶対に狙わない)それが分かるようになるまでに3年。さらに、矢が当たるようになるまで3年。
矢の先に毒をぬるのですが、大きな体のバッファローはすぐには死にません。足跡を見抜いて追跡します。村から離れると、今度は自分が他の動物に狙われる番です。
そこでインディアンは祈り、バッファローにテレパシーを送るそうです。「もう子孫を残して、悔いはないだろう。私には子供がいる。助けてくれ」と。すると、次の朝、数十メートルとは、離れていないところにバッファローは倒れていて「おまえか!」と、お互いに確かめるのです。
そして、痛みなく殺し、彼の心臓は土に返し、残りのものは、すべて食べ、食べられないケンはドリームキャッチャーの糸にし、牙は首飾りにして彼が自分達のために死んでいったことを、称えるそうです。
自然への畏敬の念は、植物にもむけられていました。
凶作の年には、生活も質素にしていたそうです。食物連鎖の輪を壊さないために。
自然界は微妙なバランスで保たれています。ほんの少し壊れただけでも、それを回復させるためには、約7世代もの子孫が努力しなければなりません。
インディアンの人々は「自分達の行いのために子孫に負債を背負わせてはならない」と考えて生活し、豊かな自然を次の世代へと受け渡してきたのでした。インディアンは、常に、7世代先の子孫のことを考えて自然と共に暮らしていたのだそうです。
七世代 の 子孫を想い生きるインディアンの世界観より
素晴らしい教え!
そういえば、ここ4年かな。毎回カナダやハワイで生活する際に、無意識に選んで使用していた洗剤がありました。環境を意識した家庭用洗剤などのブランドで、『セブンスジェネレーション』という名前。
実はその由来は、カナダとアメリカにまたがる地域に住むネイティブアメリカンによる連邦、イロコイ連邦の"Great Law of Peace"の一部に基づいていたというのです!
もしかしたら(これは想像ですが)、パドマはイロコイ族の 血を少なからず引い継いでいるかもしれない?!なぜならウェイロンのパパは日系ハーフで、日本人ともうひとつどこか民族の血を引き継いでいるわけですが、養子で育てらえたので今もそのルーツがわからないそうです。空想ですがもしかしたら?! おばちゃんは、私の見かけではなく、むしろパドマのソウルに何か繋がりを感じたのでは...。
セブンジェネレーションの翌日 、これもまた偶然。数年前からずっと行きたかった UBC人類学博物館 へ行かないか?と友人から誘いを受けました。
ここは、ネイティブアメリカンというより、現在私達が生活をしているブリティッシュコロンビア州周辺で暮らしていた先住民の展示が主にしてある博物館。 トーテムポール、門柱など、もう大迫力の予想外の素晴らしさ。
↑ ボートのように見えますが、実はこの中に食べ物を入れて(他にも色んなボート型の大きな器があり)、村のみんな集まってご飯を食べていたそうです。
最後に飛び込んできたのが、この作品!
『ワタリガラスと最初の人間』
先住民の神話では、ワタリガラスは世界に光をもたらした創造主と言われていて、そのカラスがハマグリに入った最初の人間(ハイダ族)を見つ運び地上に下ろしたという神話があるそうです。
私の勘ですが、UFOに入った人間が、地上に降りて来たっていう風にしか見えない。巨大宇宙船、カラスもエイリアン? 間違いないです、笑。
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満月の日の、ご先祖様からの贈り物。
ここ数日、我が家でお行儀悪い人がいたら、七世代の教えの話をネタに、習慣を見直しています!
日食前後から、私の中で凄まじい葛藤と気付きがあったのですが、今回の満月で全てがまとまった感じです。
昔から言い伝えられる教えというものは、今のテクノロジーや学者達がいくら驚く方法を生み出したとしても、決して追いつくことの出来ない智慧と、何より幸せになる方法を三位一体で教えてくれます。私は先の技術より、古代や先祖から伝えらる方法になるべく歩み寄って、これからも学んでいきたい思っています。